映画『マニカルニカ ジャーンシーの女王』とその舞台
- 2020年6月6日
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2019年に公開された映画『マニカルニカ ジャーンシーの女王』は、インド大反乱でイギリスに抵抗し、「インドのジャンヌ・ダルク」と呼ばれる歴史上のヒロイン、ラクシュミー・バーイーを描いた作品。日本での公開は2020年。
1828年、バラナシで僧侶の子として生まれたラクシュミー・バーイーは、マニカルニカー・ガートにちなんで「マニカルニカ」と名付けられる。バラナシの約300km北西、ガンジス河のほとりに位置するビトゥールで、マラーター王国の元宰相に育てられ、武勇に優れた美しい女性に成長した。
やがて彼女は、マラーター同盟の小王国であるジャーンシー藩王国のガンガーダル・ラーオに嫁ぐことになる。以降、婚礼の式で与えられた「ラクシュミー」という名に女性への敬称「バーイー」をつけ、ラクシュミー・バーイーと呼ばれるようになった。
彼女は待望の世継ぎを生むが、息子は小さいうちに死んでしまう。養子を迎えるものの、当時、イギリス東インド会社は養子による相続を認めない「失権の原理」の政策を強化しており、嫡子のいない藩王国を次々に併合していた。王が病に侵されていたジャーンシー王国にも、併合の危機が迫っていた。
王が亡くなると、ラクシュミー・バーイーはイギリスによって王宮を追われたが、1857年のインド大反乱に乗じて奪還。しかし王弟の裏切りによりイギリス軍に攻め込まれ、逃れてグワーリヤルへ向かう。グワーリヤル城を拠点に、ラクシュミーは最後の決戦に挑む・・・。
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この映画に登場するいくつかの場所は、旅行で簡単に訪れることが可能。マニカルニカー・ガートはバラナシ最大の死体焼き場として有名だし、グワーリヤル城は城壁にはめこまれた青いタイルが美しい。ジャーンシーの城は行ったことがないが、どうやら見学できるようだ(ちなみに、ジャーンシーの近郊にオルチャ遺跡があり観光地となっているが、ここは映画の中で名前だけ登場する)。
また、バラナシのアッシー・ガート近くにラクシュミー・バーイー生誕地があり、銅像が立っているようだ。場所はグーグルマップで「Rani Laxmibai Janmasthali」で検索すると見つかる。

グワーリヤルとジャーンシーはデリーとボーパールを結ぶシャターブディー急行の停車駅。タージ・マハルがあるアーグラへ行く際にこの列車を利用する人も多いだろう。いずれも行きやすい場所にあるので、ラクシュミー・バーイーの波乱の生涯に思いを馳せながら城めぐりするのもいいかもしれない。

【解説】
マラーター王国は、マラーターと呼ばれるカースト集団の国。ムガル帝国と抗争を繰り広げ、マラーター諸侯と共にマラーター同盟を結び独立したが、3度のマラーター戦争でイギリスに敗れて滅亡した。しかし各地に残っていたマラーター勢力は、インド独立運動で大きな役割を果たしたという。代々の君主は宰相と呼ばれる。














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